低出力CWファイバーレーザー

IPGフォトニクスは、理化学用、研究開発用、産業用
それぞれのアプリケーションにあわせて、
低出力(100W未満)範囲の連続波(CW)
ファイバーレーザーを取り揃えています。
この出力帯のレーザーでは、波長、
直接アナログ出力変調、偏光オプションなど、
多数のオプションが利用可能です。
 

低出力CWファイバーレーザー

1~100 W CWファイバーレーザー

波長帯 μm レーザー製品
グリーンCWファイバーレーザー 0.51~0.55 GLR
可視域ラマンCWファイバーレーザー 0.515~0.73 VLM-XXX-20
イッテルビウムCWファイバーレーザー 0.98~1.1 YLRM・YLM  YLR-LP  YLR-SF  YLR-LP-SF
ラマン変換CWファイバーレーザー 1.15~1.8 RLM/RLR  RLM-LP
エルビウムCWファイバーレーザー 1.53~1.65 ELM・ELR  ELR-LP  ELR-SF  ELR-LP-SF
ツリウムCWファイバーレーザー 1.9~2.05 TLM・TLR  TLR-LP
中赤外ハイブリッドファイバーレーザー 1.9~4.8 CL/CLT  CL-SF/CLT-SF  FLT

1~100 Wの出力範囲で動作するその他のCWレーザー

波長帯 μm レーザー製品
青色ダイオードレーザー 0.44-0.46 BLM
赤外ダイオードレーザー 0.77-0.98 PLD  DLM  DLR  DLT
イッテリビウムCWファイバー増幅器 0.77-0.98 YAR-LP-SF  YAM-SM/YAR-SM YAM-SM-LP/YAR-SM-LP
エルビウムCWファイバー増幅器 1,535-1,605 EAR-LP-SF

 

中出力CWレーザー(100 W~2 kW)とキロワット級高出力CWファイバーレーザーから、より高出力のイッテルビウム、エルビウム、ツリウム、ラマンレーザーを提供しています。

低出力CWファイバーレーザーの特長

1~100 Wの出力範囲
記録的な電力変換効率
優れたビームモード品質
優れた信頼性
わずかなビームポインティング
全出力範囲で安定したビーム品質
空冷式の冷却運転
導入コストの削減
運用コストの削減
幅広いスペクトル領域で波長を無制限に選択可能
ビームモード品質
100 W以下の出力のCWレーザーはあらかじめシングルモードになっており、理論上ビーム品質が制限されます(通常M2~1.05)。ただし、アプリケーションの必要性に応じてマルチモードレーザーも提供されています。レーザー空洞に熱レンズ効果が発生しないため、ファイバーレーザーは幅広い出力調整に対してビームモード質と拡がり角を維持します。通常、公称出力レベルで動作するように最適化されているDPSSバルクレーザーでは実現しません。

波長の選択性
100 W以下の出力範囲のCWファイバーレーザーの波長は通常固定波長です。ほとんどのモデルでは、レーザー購入前に、特定の範囲から波長を選択できます。イッテルビウムレーザーの場合、典型的な波長範囲は1030~1090 nmです(範囲978~1020 nmのYb CWファイバーレーザーもご用意しています)。エルビウムレーザーの範囲は1535~1565 nm、ツリウムレーザーの範囲は1.9~2.05 µmです。グリーンレーザーはほぼ532±18 nmで動作します。ラマンレーザーは、1.1~1.8 µmの範囲で照射できます。波長可変レーザーも特注で承っております。

偏光
100 W以下の出力範囲のCWファイバーレーザーは、ランダムまたはリニア偏光のいずれかで提供されています。リニア偏光モデルでは、オプションとして円偏光があります。

帯域幅
標準マルチラインモデルの典型的な線幅は1 nm未満で、単一周波数オプション用としてkHzまたはMHzの範囲のいずれかとなります。

直接変調
kHz範囲の直接出力変調は通常、イッテルビウム(1 µm)、エルビウム(1.5 µm)、ツリウム(2 µm)レーザーで提供されています。グリーンGLRレーザーはCWのみです。外部AOMは特注となります。

出力安定性と光学的ノイズ

典型的な出力安定性は、安定した環境条件下(± 2°C)の場合、4~8時間で2%未満です。標準マルチラインレーザーの典型的な光学的ノイズは1~2% RMSです。単一周波数モデルの場合、光学的ノイズは格段に低くなります。単一周波数レーザーと増幅器の光学的ノイズは通常、特定の周波数範囲でのdB/Hz単位の相対強度雑音(RIN)として指定されます。

グリーンCWファイバーレーザー

ビームモード 偏光 線幅 出力
GLR  シングルモード
リニア 単一周波数 0.5~100 W  

高いMHzの繰り返し率で動作するVLM/VLR-532グリーンファイバーレーザーは、CW出力が必要なアプリケーションで使用できます。このレーザーは、100~500 Wの出力で提供されます。

MHZの繰り返し率モードで動作するVLM/VLRブロードバンド可視域レーザーは、最大200 Wの出力で照射し、520~635 nmの範囲のカスタム波長で提供されます。

 

可視域CWラマンファイバーレーザー

Visible CW Raman Fiber Lasers 典型的な中心波長* ビームモード 偏光 線幅 出力
VLM-XXX-20 XXX=515、530、590、615、635 シングルモード リニア 0.1 nm 最大20 W

*カスタム中心波長は、515~635 nmの範囲で提供されます。

MHZの繰り返し率モードで動作するVLM/VLRブロードバンド可視域レーザーは、最大200 Wの出力で照射し、520~635 nmの範囲のカスタム波長で提供されます。

イッテルビウムCWファイバーレーザー

ビームモード 偏光 線幅 出力*
YLR・YLM シングルモード ランダム 1 nm未満 1 W ~ 100 W
 マルチモード
YLR-LP シングルモード  リニア
YLR-SF ランダム 単一周波数
 YLR-LP-SF  リニア

*シングルモードのYLRモデルの最高出力は1.5 kW、YLS-SMモデルの最高出力は10 kWです。マルチモードのラックマウントモデルの最高出力は4 kW、マルチkW YLS CWレーザーの最高出力は120 kWです。リニア偏光YLR-LPレーザーの最高出力は500 Wです。

近赤外CWラマンファイバーレーザー

ビームモード 偏光 線幅 出力
RLM・RLR シングルモード

ランダム or リニア

(要望に応じて対応)

1~3 nm 1 W  100 W*
RLM-LP リニア  0.10.15 nm 50 W  70 W 

*ご要望に応じて、出力500 W超の製品を製造できます。詳細はIPG各拠点にお問い合わせください。

エルビウムCWファイバーレーザー

ビームモード 偏光 線幅 出力
ELM・ELR シングルモード ランダム 1 nm未満 1 W ~ 100* W
ELR-LP リニア 5 W ~ 50 W
ELR-SF ランダム  単一周波数   1 W ~ 30 W
 ELR-LP-SF  リニア 1 W ~ 30 W

*ELR-150-MM 19型ラックマウントレーザーは、高輝度、マルチモードの150 Wの出力を実現します。

マルチモードのエルビウムレーザーシステムの出力は、数100Wから数1000kWです。

ツリウムCWファイバーレーザー

ビームモード 偏光 線幅 出力*
TLM・TLR シングルモード ランダム 1 nm未満 1~100 W
マルチモード
TLR-LP シングルモード  リニア

*シングルモードのTLMモジュール、TLRモジュール、ラックマウントは、中出力レーザー群内で最大200 W の製品が提供されています。マルチモードの高輝度モジュールの出力は最大200 W、ラックマウントTLRの出力は最大500 Wです。

TLSシリーズツリウムレーザーシステムは、堅牢な産業用キャビネットでkWレベルの高輝度マルチモードの出力が可能です。

中赤外CWハイブリッドファイバーレーザー

CW Mid-infrared hybrid fiber lasers 波長帯 ビームモード 偏光 線幅 出力
CL・CLT 1.93.0 μm シングルモード
ランダム or リニア 0.1-2.0, typ. <0.5 nm 1 W  150 W
CL-SF・CLT-SF リニア  0.5-10, typ. <1.0 MHz 0.2 W  10 W 
FLT 3.74.8 μm リニア  <1  50  300 mW
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